入門について

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入門について

仏門での暮らしは、争いや苦悩の絶えない俗世とは距離を置き、心を落ち着かせて善いことだけに集中できます。そうやって心身を浄めるのです。もし難しいと感じるなら、善行を邪魔するものは何か、それを直視することから始めましょう。

初めにお断りしておかなければなりませんが、お寺で暮らすということは、会社勤めやアルバイトとは違います。お金を稼ぐことが目的ではありません。もし収入を期待してのことでしたら入門はご遠慮ください。生きるために必要以上のものはすべて苦しみの原因です。捨てること、持たないこと、足るを知ることは、苦しみをなくす最善の方法なのです。蓄えができるほど差し上げるはことはできませんが、生涯の安心を差し上げたいと思います。質素ですが、平穏で心豊かな生活です。

入門には二つの道があります。一つは、出家して僧侶として修行する道です。
もう一つは、出家はせず、寺人として暮らす道です。それぞれの道についてご説明します。

1.出家して修行する

出家に至るまでの道のりはすべて過去のこと、すでに終わったことです。大切なことは今この瞬間をどう生きるかです。どんな過去も仏と縁を結ぶために必要な準備です。たとえ苦しみや怒りの多い過去であっても、すべては仏と縁を結ぶために必要だったのです。このご縁を軽く見ず大切になさってください。

はじめの数ヶ月から一年間は在家のまま寺で過ごし、俗世の垢を洗い流します。時期を見て、生涯の師となる者が戒律を授け僧侶として認めます。以降数年間は見習いの僧侶として仏教の基礎を学びながら師僧の補佐や仏事の手伝いをします。国上寺では人のご供養に加え、動物のご供養も行なっています。両者と向き合いながら「命」を学んでください。

詳しくは実際にお会いしてお話を伺った上で決めることになりますが、以下の5項目を最初の条件といたします。これらの条件に合う方は、顔写真入りの履歴書と「今までの私」と題した作文(A4用紙3枚以内)を国上寺にお送りください。

  • 年齢は50歳位までの方。性別は問いません
  • 人と動物に優しくできる方
  • わがままを言わない方
  • パソコンを使える方
  • 自動車免許をお持ちの方

2.寺人として暮らす

寺人(てらびと)とは、僧侶と生活を共にしながら日常の作務(さむ)を通してお寺を支えてくださる人をいいます。作務とは、生活に必要なあらゆる種類の勤労雑役です。具体的には、草刈り、除雪、建物内外の清掃、大工仕事、動物の世話など多岐にわたります。初めから丁寧に指導いたしますので経験がない方でも大丈夫です。作務は単なる肉体労働ではありません。お寺ではとても重要な修行の一つです。寺人だけではなく、僧侶も率先して従事します。

詳しくは実際にお会いしてお話を伺った上で決めることになりますが、以下の5項目を最初の条件といたします。これらの条件に合う方は、顔写真入りの履歴書と「今までの私」と題した作文(A4用紙3枚以内)を国上寺にお送りください。

  • 年齢は50歳位までの方。性別は問いません
  • 健康な方。体を使う作業が多いためです
  • 乱暴な言葉づかいをしない方
  • 自動車免許をお持ちの方