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【7月の国上寺より】緑に包まれた永遠のやすらぎ ― 樹木葬という選択

国上山

梅雨が明けきらない状況、本格的な夏の陽射しが新潟・燕市に降り注ぐ季節となりました。ここ国上山(くがみやま)の国上寺も、木々の葉が濃く色づき、蝉の声が境内に響き、蝶が舞っています。皆さまいかがお過ごしでしょうか。

今月は、私ども国上寺で取り組んでいる「樹木葬」について、改めてその意味や価値をお伝えしたく、筆を取りました。

■ 自然と共に眠るということ

国上寺の樹木葬は、人工的な墓石ではなく、大きな木や草花に囲まれた自然の中で、ご遺骨を土に還す形式です。

「いのち」は生まれ、育まれ、そしてまた大地に還ってゆく——。この循環の中で、人は自然と共に存在しているという仏教の教えがあります。

人が亡くなったあとも、風となり、雨となり、木々を揺らす力となって、命のリズムの一部として生き続ける。そのことを感じられるのが、樹木葬の一番の魅力ではないでしょうか。

自然葬(散骨)

■ 7月の国上山、そして樹木葬墓苑の風景

7月の国上山は、青々とした葉に覆われ、木漏れ日が墓苑の小道を優しく照らします。樹木葬区画に植えられたヤマボウシや八重桜、アジサイの緑が風に揺れ、土の香りと共に、亡き人を偲ぶ静かな空気が流れます。

実際にご見学に訪れた方々からは、
「こんなに穏やかな場所で眠れるなら、自分も安心して旅立てる」
「ここなら、家族にも負担をかけずに済む」
「ジメジメせず、日当たりのいい場所でイメージがいい」
といったお声をよくいただきます。

確かに、後継者のいらっしゃらない方や、お墓を継ぐという習慣が薄れつつある現代において、樹木葬は新しい供養の形として注目されています。

■ 仏の教えと「無常」のこころ

仏教では、「諸行無常(しょぎょうむじょう)」という言葉があります。すべてのものは常に変化し、とどまることはないという真理です。

人の命もまた、いつかは尽きるもの。しかし、それは決して「終わり」ではありません。変化し、新たな形でつながり続けていくものです。

樹木葬は、その仏の教えを体現した供養の方法です。墓石という「形」に固執せず、大地という「自然」に身を委ねる。そうすることで、魂はより自由に、そして穏やかにこの世からあの世へと旅立つことができるのではないでしょうか。
その場所が、当寺に樹木葬ではないでしょうか。
天に近い国上山の中腹に、お寺や墓所があり眺望も良く、涼しい極楽の風が吹いています。

■ 選ばれる理由 ~ ご縁の声より

今年に入り、県内問わず特に首都圏や関西圏からのお問い合わせや見学が増えています。新潟国上山という自然豊かな地で、静かな最期を迎えたいという想いが、少しずつ広がっているのを感じています。

ある50代の女性は、
「都会の喧騒から離れ、静かに、でも温かく眠れる場所を探していました。ここに来て、心がすっと落ち着きました」
と涙を流しておられました。

また、ある70代のご夫婦は、
「子どもたちには迷惑をかけたくない。でも、どこかで仏さまの元に見守ってもらいたい。それがここだった」
と、二人で手を取り合って墓地を眺めておられました。

ある60代独り身の女性は、
「お墓のみならず、終活のNPO法人があり、全てを任せてられるから安心」と話されていました。

こうしたご縁に触れるたび、「供養とは、家族や個人のためだけでなく、地域と自然の未来のためにあるものなのだ」と改めて感じさせられます。

■ 樹木葬とともにある「供養のこころ」

樹木葬では、「埋葬したら終わり」ではありません。国上寺では年に数回、合同供養法要を行っております。春彼、秋彼岸には、ご遺族の皆さまにお集まりいただき、僧侶と共に読経し、亡き人のご冥福を祈ります。

また、個別での年忌法要やお塔婆供養も承っております。たとえ無縁と思われるような形でも、「供養される」という実感を大切にしていただけるよう努めております。

■ 「選ばれる」から「帰ってこられる」場所へ

樹木葬というと、終の住処を選ぶものと思われがちですが、私は「帰ってこられる場所」としてこの場所を整えてきました。

  • 亡き人に会いに来る場所
  • 心が疲れたときに立ち寄る場所
  • 人生を見つめなおす場所
  • 亡き人を想い、癒しの場所

そんなふうに、遺された人が、また生きる力を得られるような空間でありたいと願っております。

■ おわりに ~ 七月の風に乗せて

蝉の声がさらに力強さを増す7月。生命の躍動を感じるこの季節に、私たちは「死」や「供養」と向き合うことに、少しの躊躇があるかもしれません。

しかし、生命が燃えるように生きている今だからこそ、いずれ訪れる「その時」「死」について考えることが、真に豊かな生を生きることにつながるのではないかと感じています。

国上寺の樹木葬は、華やかではありません。けれど、静かで温かく、自然と共にある安らぎを提供できると信じています。

どうぞ、一度お越しください。木々のざわめきと、仏の御心に包まれた場所そこはまるで曼荼羅の里で、皆さまとお会いできることを心よりお待ちしております。

合掌

国上寺の永代供養墓

国上寺 |見学・資料請求はこちら

新潟県燕市にある国上寺は、水子供養や祈願でも広く知られており、年間30万人以上が参拝する祈りの寺です。

宗派不問・永代供養・ペット共葬可能と、現代のライフスタイルに寄り添った供養スタイルを提供しています。

見学や資料請求も随時受け付けているので、まずは気軽にお問い合わせください。

・国上寺 公式サイト:https://kokujouji.com/
・所在地:新潟県燕市国上1407
・電話番号:0256-97-3758

供養は、もっと自由であっていい。
あなたの想いが届く、未来の供養を一緒に考えてみませんか?

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